こんにちは。
近所のスーパーに出かけたら、みんなマスクしてる(千姫もだけど)
アナウンスで家族で来ないでくれとか、間隔を空けて並んでくださいとか言っていて
なんだかいよいよ非常時なんだという実感が、嫌でも。
地震も津波も来ないし、大きな戦争が始まったわけでもない。
電気も水もガスも食べ物もあるのに、たくさんの人の命が失われて、
みんなが目に見えないウイルスに怯えている...
どう考えても、この状態は普通じゃないです。
こんな普通じゃない時だからこそ、なるべく「普通に」過ごして、
メンタルちゃんと保っていきたいなと思ってます。
というわけで今日は、まさに日本が「非常時」そのものだった時代の小説、その裏話。
2015年、夏。東京、下北沢の高校に通う、今ドキ女子高生の百合香。
そして1945年、夏、広島。戦時下でも明るく逞しく、家族たちと生活していた千寿。
二人はある夜から、夢で一日ごとに互いの身体が入れ替わるという不思議現象を体験することに。
それぞれ時代の違う世界で戸惑いつつ、これは夢じゃないのでは?という思いは現実のものに。
やがて70年前の広島では、運命の「あの日」が近づいていきます...
たいへんボリュームのある本なのですが、この本、最初は上下巻にするつもりでした。
どうしても一冊の本にまとめなきゃいけなくてだいぶ削ったので、
書ききれなかったところがたくさんある作品です。
戦時中の広島で乾燥とうもろこし(本当に配給で配られてて、えらくまずかったらしい)を食べる描写とか、
本当は削りたくなかったんですけどね...(^^;)
この作品はキャラクターひとりひとりに結構思い入れがあって、
主人公である百合香と千寿の他、百合香の彼氏である弘道、千寿の彼氏であるゲイリーの他、
物語に大きく関わってくるツンデレキャラの夏音ちゃん(作者的にはとても好きなキャラです)や女子大生の百合さん、千寿の親友である菜穂子など、
それぞれ、好きなんですよねー。
ボリューミーな作品ながら、私にしてはありえないほどの凄まじい集中力を発揮して二か月くらいで書いたような気がする。
広島でロケハンしたり、古地図を買ったりなど、取材も楽しかった作品です。
原爆ドームに行ったら外国の方から「あなたの格好はとても素敵だから写真を撮らせてほしい」なんて言われたのも思い出。
あくまでロリィタはロリィタで、でも場を考慮して地味な恰好して行ったんですけどねー。
たしかイノセントワールドの服だったかな?
もう3年くらい前の作品ですが、どんどんこの本が、2015年が遠くなるのかと思うと、少し悲しくなります。
戦争があったのはもう若い人からしたら二つも前の時代で、自分の国のことなのに完全に他人事なんですよね。
そういう時代もあったんだよ、ということを若い読者に伝えたくて書いた作品です。
置いてない本屋さんも多いので、これも注文か、ネットで買うのがおすすめです。
それでは、今日はこのへんで。
みなさん、レッツエンジョイステイホーム!
ヴィクトリー♡
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