こんにちは、千姫です。
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というわけで今日は、ついにデビュー作「天国までの49日間」裏話。
これで作品「裏話」シリーズは今日で最後になります。
2011年に第五回日本ケータイ小説大賞受賞、その年に単行本化。
単行本バージョンは正直、著者からしても黒歴史です(^^;)
あの表紙はどうしても...受け入れがたい汗
編集さんに「せめてブルーベースにできませんか?」て言ったんですが、あのままだったし。
読者様からも、「単行本は横書きだし、表紙と内容がちぐはぐで手に取りづらかった」
なんていうもっともな意見を頂いてしまいました汗
でもこちら、2016年にスターツ出版文庫様から出していただいた時は、
イラストレーター、げみさんの手によって生まれ変わりました!!
生きているわけでもない、死んでいるわけでもない、四十九日間地上を漂う幽霊。
そんな、不思議な存在である主人公・安音の姿が、見事に表現されています。
ちょこちょこ重版され、今でも本屋さんに平積みしてくれているところもあります。
LINEノベルでの最高順位は三位。
さすが長男。私の想像以上に、どんどん伸びていってくれている作品です。
でもこの本は、賛否両論、いろいろありました。
特にいじめのシーンがひど過ぎて、読むのをやめた、という意見もあって。
私としては、自殺に追い込まれるほどのひどいいじめを
生易しい形では書きたくなかった。
いじめのシーンを手加減して書いてしまうことは、いじめられている人に対して失礼なような気がしたんです。
「こんなもんじゃない」っていじめられてる子に思わせたくなくて。
人によっては不快なシーンであることは承知しています。
でも安音がちゃんと苦しんでくれたからこそ、その後の展開に希望が持てる作品に仕上がったのではないかと思うんです。
ちなみに、安音だけじゃなくて、私の作品の主人公たちは、作者の手によって徹底的にいじめられます。
ここまで不幸になる!? 作者ドSか!? てくらいに(^^;)
百合香と千寿は戦争という抗いようもない運命に立ち向かうし
杏珠は不倫の恋に悩むし
悠海は親友を亡くした現実を受け入れられず
蘭花は自閉症の弟をコンプレックスに感じている...
いやはやほんと、こうして振り返ると、私の作品の主人公たちは不幸者揃いですね。
中でも安音はデビュー作の主人公とあって、いじめで自殺、幽霊となって地上に戻ってきても、想像外の出来事ばかりに出くわしてしまう。
悪霊に襲われるわ、自分をいじめていた子は次々謎の事故に遭うわ。
榊がいなかったら、安音のメンタルはとっくに崩壊してたでしょうね。
ちなみに榊は、なぜか千姫の作品の中ではダントツ人気ナンバーワンの男性キャラです。
作者はこんな気難しい男、絶対嫌なんですが
なぜか「基本ドS、だけど時々可愛いところを見せる」という男子キャラは
女子からは鉄板の人気キャラ、らしい...
ちなみに榊は第二弾、「天国までの49日間 アナザーストーリー」
でもパワーアップして大活躍してくれます。
霊感少年、榊はいったいどこまで自分の霊力を上げるんですかねぇ...?
今後の榊の成長は、著者としても楽しみだったりします。
長くなったので、このへんで今日はブログ終了。
それではみなさん、レッツエンジョイステイホーム!
ヴィクトリー♡
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