検索
  • 櫻井千姫

母の日に思うこと

こんにちは、千姫です。


今日の東京は薄曇り。


気温は既に初夏なので、ワンピースにカーディガンという軽装でも寒くなく、のびのびと外を歩けます。


近所の密になってない場所を散策していたら


初夏らしい花を見つけました。


名前はわからないけれど、凛とした佇まいの、シックな花です。


今日は母の日ですね。


このご時世、母の日も家族で会食みたいなことは憚られますが


千姫は母・エーゲ海に毎年お花とお菓子を送っています。


ちょうど自分の誕生日が毎年母の日に重なるので、


同じ時期に誕生日おめでとう的なハガキも届きます。


エーゲ海である母は娘が小説家になったことを心から喜んでくれているので


私が出来る親孝行は小説を書くことなんだな、と思ったりします。


社会にまったく適応できない、ダメダメな娘がなんとかやっている。


たくさん心配かけたけれど、小説家になったことでようやく安心してもらえたんだな、と思います。


先日のブログで私が軽度のADHD、アスペルガーであることに触れましたが


母も今から思えばアスペルガーの傾向が強いです。


ぐだぐだ、だらだらと、先の見えないマシンガントークをするので


父からは煩がられ、「だから結論を言え!」と怒られていました笑


入院していた時も、お医者さんから


「あんなにしゃべるのは、以前からですか? 病気になってからですか?」


的なことを言われ、家族だけではなく、第三者から見ても、「しゃべり過ぎ」なんだなと妙に納得したり。


こんな母なので、一緒に暮らしたいとは思いません笑


適度な距離がないと、小さい事に苛々を溜めて、爆発してしまう。


母はこだわりの強さを自分だけでなく、人にも押し付けてくるので


一緒に住んでいたらいつか私がストレス溜めた結果、午後のワイドショーを賑わすレベルの悲劇が起きると思います(^^;)


他人からは老いた母を一人で暮らさせるなんて薄情な娘だと思われるかもしれませんが


私と母は、今の状況が幸せなんです。


母は長年住んでいた土地を離れ、自分の実家がある熊本に引っ越したのですが


地元だから、近所に古い付き合いの友人もいるし、頼れる親戚もたくさんいるし。


私一人が一ヵ月に一度訪ねてくる他は、隣近所に気を遣いながら生活していた頃よりも


母はイキイキしているように思います。


老いた親の問題は歳を取れば誰もが直面しますが


必ずしも一緒に暮らすことがベストだとは私は思いません。


誰でも、子どもの頃と大人になった今とでは、親子といえど関係性が違ってきます。


昔は仲が良かった親子でも、大人になってから仲良くできるとは限りません。


一緒に暮らすことそのものでお互いストレスを溜めこむこともあるし、


一緒に住むために環境を変えなければいけないとなれば、そのこと自体もストレスになります。


もちろん近くにいてくれれば子どもとしては安心なのですが、今はメールもあるし電話もあるし、


遠くに住んでいてもまめにやり取りすることで不安は解消されます。


とはいえ、一人ひとり状況は違うので、私の選択が必ずしも一番だとも思いません。


一緒に住んで仕事をしながら面倒を見る、それが出来る方は立派です。


私には出来ないことなので。


ただ、無理をして一緒に住んだ結果、毎日誰かに親の愚痴を言っている。


そういう場合は一緒に住んではいても、本当の意味で親孝行になっているのかな、と思っちゃうんです。


自分が愚痴を言っている時は、相手も似たように感じていることが多いし、


ひょっとしたら子ども以上に親のほうがストレスを溜めているかもしれない...


だから、すべての人が、老いた親と一緒に暮らすべき。


そういう考え方は、あまりよくないと思います。


同居することで幸せになる親子もいれば、逆の結果になってしまう親子もいます。


自分のことも親のこともよく考えて、世間の「こうするべき」という空気に流されず


本当に自分たちにとって良い形が選べればいいんじゃないでしょうか。


なんにせよ、私に本をたくさん買い与えてくれて、


家の手伝いをまったくしないで小説ばっかり書いていても何にも言わなかった母。


そういう母が、私を小説家にしてくれたんだな、と思ったりします。


そんな考え方ができるのも、一緒に暮らすのではなく、適度な距離を取った関係を維持しているからなのだと思います。


長くなりました。


それでは、今日もこの言葉で締めます。


人類がコロナに勝利した姿をイメージして。


ヴィクトリー♡


57回の閲覧0件のコメント

最新記事

すべて表示

ブログ限定小説「終わりのための11分」第二十六話

律希がアスファルトの上で、笑ってた。不思議な事に、あたしは歳を取ってるのに、律希は十六歳のままだった。信じられなかった。何かに騙されてるんじゃないかと思った。だって、律希が二十年も経ってあたしの前に現れるなんて、そんな事あるわけない。 律希はたしかに「消えた」のに。 「消えた」? どこへ? 何も、「この世から消えた」なんて、決まったわけじゃない――。 「最後の力を振り絞って、念じたんだ。僕を未来に

ブログ限定小説「終わりのための11分」第二十五話

少年院を出た後、あたしは引き取り手がいない未成年のための更生施設に送られた。三日で、そこを飛び出した。既に十八歳になっていたあたしは、もう堂々と身体を売れる年齢になっていた。もう大嫌いな「まともに生きてる大人たち」の顔色を窺うこともなければ、女子だらけの世界で他の女の子に気を遣う必要もない。少し遅れてしまったけれど、あたしはまた、渋谷に戻る。そして今度こそ法の目を気にせず、堂々と身体を売る。その気